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「心からの選択」(キャリアアドバイザー通信)

2018年05月28日

 緑が深まり、草木や花が芽吹く季節となりました。市ヶ谷キャンパスの周辺では躑躅(つつじ)が美しく咲き誇り、紫陽花も少しずつ色づき始めています。

 先日、3年生を対象に学内就職ガイダンスが行われました。広い会場で開催されたにもかかわらず、連日、席が不足するほど多くの学生が参加しました。法政大学では、就職を希望する2017年度3月卒業生(5241人)のうち、98.8%が卒業までに就職先を決定しましたが、数年前では考えられないほどの高い数字ではないでしょうか。キャリアアドバイザールームでは1、2年生からも就職に関する相談を受けることがあるため、学年を問わず就職への関心は高いのだと思われます。もちろん早いうちから就職を意識して学生生活を送ることは大切ですが、時々、就職に有利な活動ばかりを意識しすぎるあまり、大学生として本来の目的を見失っているのではないかという学生を見かけます。これは非常にもったいないことです。

 私が大学生のころ、恩師から事あるごとに「学生時代は、ものさしの幅を広げることに努めなさい」と言われていました。ここでいうものさしとは視野のことであり、知識を習得して様々な経験を積み、思考を巡らせなさいというメッセージでもありました。恩師は安易にヒントを与えることをしなかったので、自分なりに考えて行動するしかありませんでした。当時を振り返ると、何が正しいのか分からない状況下で我武者羅にもがいていたように感じます。

 あれから何年も経った今、恩師は考える種をまいてくれたのではないかと考えるようになりました。頭を抱えながらも向き合ってきた多くの問いは、社会人になった今でも私の中で繰り返されているからです。問いに正解はなく、答えはその時々で変化していくものです。だからこそ私たちは、今この瞬間に自分と向き合うことが大切であり、その連続が未来へとつながっていくのではないでしょうか。

 大学生のうちは、就職するために有利な活動だけではなく、就職するまでの間にできる無限の活動にも目を向けて、自分が心から求める選択をしてもいいのではないかと思います。キャリアデザイン学部には多様な学問分野とその選択肢があります。これはとても恵まれた環境ではないでしょうか。人とは違う選択をしたとしても自信と誇りを持つことができたら、キャリアデザイン学部での学びが更に充実し、楽しいものになるのではないかと思っています。

 これからやってくる暑い夏にむけて、1日1日を大切に歩き続けていきましょう。

キャリアアドバイザー 里