先輩の体験談

あたらしい一歩は『経験』から踏み出せる

法学部 法律学科 卒業

  • インターンシップ先…中央公論新社

1.私のインターンシップ

私は中央公論新社でインターンシップに参加しました。中央公論新社は、今年の四月に創業120周年を迎えた歴史のある出版社です。主な刊行物は、中央公論、婦人公論、新書等があります。
私は書籍編集局の中の書籍第一部に一ヶ月間、配属されました。書籍の中でも論文性の強い本や、歴史的な本を刊行している部署です。主に担当した業務は、創業120周年を記念して出版される、「定本 良寛全集」の索引部分の編集です。その他、著者宅への原稿受け取り、編集会議へ出席、原本整理、店頭用ポップ作り等、一冊の本が企画、刊行されるまでの一連の流れを体験しました。
初日から驚いたことがあります。インターン中は毎日9時半に出社していましたが、広い部署の中に社員の方は2、3人しか居ませんでした。お昼近くなってやっと賑わい始め、編集者の方は仕事をマイペースに進めることがわかりました。縛られない業務体系は一見自由で魅力的ですが、これには理由があるのです。個人作業が多い編集の仕事は、著者とのやりとりが重要な任務なので、相手のペースにあわせて仕事をすることになります。実際編集部は昼過ぎから電話が鳴り止まず、担当の編集者を呼び合う光景をいつも目にしました。仕事が一人一人に分担されていることは、責任も一人で負うことになります。そのためにも著者との信頼関係を築くことが重要だと思いました。
また、一冊の本を刊行するには実に沢山の方の手が加わっているということに気付きました。企画をもとに、著者が執筆し、編集者がチェック、校閲部の確認、広告部の宣伝、営業局の本を売り出す戦略、印刷会社との関わり。編集者が企画した本を軸に沢山の部署が動き、みんなの力があわさって本はやっと刊行されるということに感動しました。その中で編集者という仕事は本の建築士であり、本を出版する基盤を作る仕事だと分かりました。

2.これから参加する方へのメッセージ

何がやりたいのか分からない。就職、職種に対しての興味や、将来への不安を抱えているのであれば、インターンシップをお勧めします。実際に社会人と同じ立場で働くことは大きなチャンスです。思っていた仕事と違ったり、つまらないこともあるかもしれません。でもそれは体験しなければ分からなかった事実です。そこから新しい一歩を踏み出せるはずです。どのくらい大変なのか具体的に体験することで、不安が取り除かれると思います。そして、働くことの楽しさも実感できると思います。インターンは社会に出る勇気が得られる場です。

「何を学んだか」が大切

文学部 日本文学科 卒業

  • インターンシップ先…株式会社 読売旅行

1.私のインターンシップ

私は、読売新聞の購読者を中心に国内外の旅行を企画・販売している株式会社読売旅行でインターンシップを行いました。配属された錦糸町営業所は主に国内バスツアーを展開しており、乗車場所が多数あって地元から出発できるのがウリです。
私は旅行の予約受付、キャンセル、苦情などの電話応対と、旅行の際に配るアンケートをDM(ダイレクトメール)の有無で振り分け、パソコンのリストに個人情報を登録するといった業務を担当しました。仕事の中心は電話応対でしたが、社員がついていてくれたのは最初の数回のみでした。はじめは言葉がうまくでてこない上に、パソコンも使いこなせないのでお客様に電話を切られてしまうこともありました。でも電話対応が中心の仕事なので、電話に出なければ何もすることがなくなってしまいます。これが精神的に最もキツかったことです。教えてもらって必死にメモにとったことをしっかり頭に叩き込み、緊張しながらも数をこなすしかありませんでした。私は電話応対のノート(お客様の予約番号や用件を聞きながら書き込んだもの)を20日間で1冊使い切りました。お客様からの苦情で胃が痛くなったりもしましたが、慣れてくると他の社員と同じくらい件数を取れ、受付を指名されるようになりました。
“「大人」と呼べるほどの状況対応力・責任感・言葉遣いは仕事を通じて徐々に身につくもの”それを20日間ですごく実感しました。まず毎朝同じ時間に起きて出勤するだけでも大変。朝ごはんを食べていかないと持ちませんし、遅刻なんてとてもできない。社員に対する声のかけ方から、お客様へプランを説明する言葉遣いなど、普段使うことのない敬語を社員達の会話を聞きながら学びました。ただ苦情がくると自分ではどうしていいかわからず、社員に代わって貰うこともしばしばありました。パソコンでの予約入力は、最後のキーを間違うと入力した全てのデータが消えてしまうとても恐い、かつ一番多い仕事でした。間違ってしまった時は本気で冷や汗がでました。
大学を卒業したから、就職したから、といってすぐに大人になれるわけではありません。私もこのインターンシップで、まだまだ子供なんだと認識させられ、とても得るものの多いインタ-ンシップとなりました。

2.これから参加する方へのメッセージ

インターンシップ参加の目的は、就職活動に向けての情報収集や職場体験という方が多いと思います。まずはどこの会社へ行くのかよりも、インターンシップを通じて何を学んだかが大事です。それがきちんとあれば、職種や業界が違ってもアピールポイントになります。インターンシップで「働く」ということはどういうものなのかを実感してみてください。