氏名 | 研究科・学部 | 専攻・学科 | 学年 |
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佐藤 大樹 | 社会学部 | メディア社会学科 | 3 |
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カマキリの頭に二足歩行の体。そんな種族が住む村には日々、様々な“脅威”が襲来する。主人公は生まれながらにして戦術思考能力に長けており、まだ子どもながら、幾多の“脅威”から村を救ってきた。その対敵ぶりは天才的で、村の人々からは全幅の信頼を寄せられていた。
(アピール点)
人間の対比として、カマキリ頭の生物を置いた。“脅威”としての人間を、どんでん返しを狙って、最後のカットに人間そのものは描かずに表現したつもりだ。本作に“脅威”として登場させた煙草のポイ捨てに限らず、人間が普段しがちな些細な行動が、他の生き物へはどう映るのか、そんなことを考えて制作した。
モノクロームの画像に昔の日本映画を見るような気がした。シンプルな音楽とともにキリッとした良い雰囲気を作っていた。次々に襲い来る脅威に立ち向かうとき、研究ノートを書き込み眺めなおすような映像が映されるが、リトルコマンダーの努力と孤独が感じられた。もしかすると彼(彼女)は理系かもしれない。最後のシーンで成人男性のものと思われる靴あとが映され、なんらかのメッセージ性も感じるが、押し付けがましいこともなくその点も良かった。(濱本)