フォントボン大学 2011年度SAプログラム体験記

2012年2月28日

ルームメイトと

               ルームメイトと

 都市部から電車で30分程の所にある閑静な住宅街に囲まれた大学、それがフォントボン大学です。魅力的な授業を展開する先生や、学ぶ時は真剣に学び遊ぶ時は心の底から楽しむ現地の学生と過ごした4か月のプログラムはあっという間でした。

 授業はアカデミック(現地の学生と共に受ける授業)を3つとESL(留学生のための語学の授業)を2つ履修しました。どの授業も最大で20人程の少人数制でした。日本と違い1回の授業が50分や75分と短く、集中力を切らすことなく受けることができました。しかし、その分同じ科目が週2~3回あり、月曜日に課された宿題を水曜日までに終えなければならない等の大変な面もありました。また、他の学生の授業中に臆せず質問する姿勢を見習い、わからないことがあった時には、先生にメールで問い合わせたり、学内で見かけたときに質問をしたり、オフィスに赴いたりしました。

 履修した授業の中でPublic Speakingというアカデミックの授業が印象的でした。演説の方法や、演説をするに至るまでの資料の集め方や効果的な視覚情報の作り方を習いました。キング牧師やケネディ大統領などの有名な演説を世に残すアメリカらしい授業だと思いました。20人弱のクラスメイトの前で実際にパワーポイントなどを用い、5~6分ほどの発表を合計3回行ったのですが、自信を持って英語を話す訓練になりました。

 寮は2人1部屋で、現地の1年生と同室でした。ルームメイトがTVや冷蔵庫、オーブンなどを持参してくれたおかげで快適に過ごすことができました。無線LANは通っていますが、たまに接続できない時があるので注意が必要です。

 授業が無い時は、日本が他国にどう映っているのか気になっていたため図書館に行き新聞のチェックをしていました。東日本大震災から半年経った当時でも1週間に1度原子力発電所に関するニュースを見かけましたが、情報量に乏しく、「今日本はどうなっているの?地震の影響は大丈夫?」と直接会った人に聞かれることが数回ありました。また、キャンパスからすぐ近くの所にある美術館と動物園はおすすめです。どちらも入場料が無料にも関わらず1日中見学することができます。電車で都市部へ行くこともできますが、車を持っている友人がいれば大助かりです。

 フォントボン大学はアメリカ人だけでなく様々な国から留学生を受け入れている大学です。授業や生活を通してアメリカの文化に触れると同時に他国の学生と意見交換等ができるのが大きな魅力だと思います。ESLのWritingの授業でグローバリゼーションについて勉強したのですが、マクドナルドやスターバックスコーヒーなどのアメリカ企業が他国にどのように影響しているかを知りました。中国ではマクドナルドで誕生祝いをする人たちがいる、というのは驚きでした。他国の留学生は、英語の発音や文法がアメリカ人の話す通りでは無いこともしばしばありましたが、彼らが喋っているのを見ていて、大切なのは発音や文法ではなく伝えようとする気持ちや自信を持って話すことであると思いました。

 英語でコミュニケーションを取るに当たり、日本や日本語について説明することが特に難しいと思いました。日本に興味を持っている人に「どうも」の意味を聞かれて、普段真剣に考えたことがないだけに回答に困ってしまうことがありました。その場では「挨拶として使える」と返答したのですが、副詞としての使い方まで説明できなかったのが悔やまれました。また、この経験を通して翻訳業などに就き、日本語と英語の架け橋になりたいと思うようになりました。

 今回のSAプログラム体験を通して、語学力の向上はもちろん、自主性や積極性などが培われたと思います。例えわからないことがあっても自ら聞きに行けば周りの人は好意的に受け答えをしてくれます。裏を返せば、自分から聞かない限り不明なままになってしまうので、自主性や積極性を培うとても良い訓練になりました。現地で出会った学生をはじめ、先生とも連絡先を交換したのでこれからも交流を続けていければ良いと思います。

英文学科3年 鈴木大河