シェイクスピアの衣装
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『リア王』
『テンペスト』
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『リア王』の衣装(2002年上演)

この作品では、年老いたリアの財産が激減し、彼をとりまく環境が急激にかわっていく様子を、衣装を通じて表現することを目指しました。幕開けでは豪華な衣装と冠をつけて登場するリアは、嵐の場面ではぼろ着をまとって荒野をさまよいます。さらに4幕6場になると、彼は花の冠をつけて登場するのです。これらの衣装にくわえて、この作品では、戦闘の場面で使用するためのとても立派な甲冑も用意しました。

 

王冠

リア

紫色のケープ(王族用)

リア

サファイアをあしらった笏(こつ)

リア

わらとイラクサで編んだリアの冠

リア(荒野にて)

ぼろ着、襟巻つき

リア(荒野にて)

杖(レプリカ)

リアの杖(荒野で使用)

草花の冠

花をまとうリア

花の装飾がついた上着(貴族用)

花をまとうリア

ローマの貴族の肩帯

グロスター伯爵

罪人の処罰に使う足枷

手枷(グロスターに使用)

白のブラウス(男性用)

フランス王

貴族用の青いケープ

フランス王

銀の甲冑(大)

フランス王

宮廷道化の衣裳、帽子つき

道化

銀の甲冑(小)

コーディーリア

黒の甲冑(中)

エドマンド

紋章模様の2色のベスト(女性用)

オールバニ公爵

茶色のベスト

コーンウォール公爵

仮面(薄黒色)

エドガー

ラピアー(長剣)とベルト

剣(エドマンド、エドガー、コーディーリア、およびフランス王が使用)

 

リア 風よ、吹け、きさまの頬を吹き破るまで吹きまくれ!
雨よ、降れ、滝となり、龍巻きとなり、そびえ立つ
塔も、風見の鶏(とり)も、溺らせるまで降りかかれ!(3.2)

グロスター 神々の手にある人間は腕白どもの手にある虫だ、
気まぐれゆえに殺されるのだ。(4.1)

リア ぼろをまとえば
小さな悪事もすけて見える、法衣や毛皮のガウンは
すべてを包みかくす。罪には金の鎧(よろい)を着せるがいい、
正義の鋭い槍先も傷つけることなく折れるだろう。
ぼろを着せれば小人の藁稭(わらしべ)でも刺し貫いてしまう。(4.6)

エドガー 人間、がまんしなくちゃあ、
この世にくるのもこの世を去るのも自由にはならない、
機の熟するを待つ覚悟がだいじです。(5.2)

 
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文と写真©ジョン・ブロウカリング ○  シェイクスピア作品の翻訳©小田島雄志 ○ HTML