文学部史学科 東洋史専攻が変わります

2012年07月20日

 2013年4月から東洋史専攻の演習(ゼミ)科目が、東洋史物質資料演習東洋史文献史料演習になります。

 これまで史学科の東洋史専攻は、東洋前近代史演習東洋近現代史演習という二つの演習(ゼミ)を中心に編成されてきました。これはどの時代を研究するかという研究対象による編成でしたが、来年度からは何を使って研究するかという研究方法による編成に変わります。 

 これにより、学習の進展とともに専攻した人の研究対象が時代を超えて変わったり、広がったりした時に柔軟に対応できるようになります。また、近年めざましく進歩している中国考古学を専門的に学ぶことができるようになります。

Q.演習ってなに?

A.史学科では二年次から全学生が演習(ゼミ)に所属し、それぞれの専攻(日本史・東洋史・西洋史)が決定することになります。これにより各自の履修すべき科目も決まってきます。各演習ではそれぞれの分野の研究方法を実践的に学ぶことになり、卒論に向 けての研究の土台が作られていきます。卒論の指導教員も各演習の担当教員が務めます。 いわば大学における学習・研究活動のための「家」のような存在です。

Q.文献史料演習・物質資料演習ってなにをするの?

A.文献史料とは文字で書かれた史料のことです。中国史で言えば、『史記』『漢書』といった漢文文献や現代中国語文献のことで、演習ではこれらを読解する技術を身につけていくことになります。物質資料とは、青銅器や墳墓などの考古遺物や書画などの美術作品などのことで、演習ではこういった「モノ」から情報を得ていく技術を身につけていくことになります。もちろん両者は相対立するものではなく、お互いに補い合いながら理解を深め合う関係にあります。

Q.中国考古学って面白いの?

A.数年前、三国志の「曹操の墓(?)」が発見されたのを知っていますか?中国では経済発展に伴って各地で発掘が進み、今まで想像も出来なかったようなものが発見されています。例えば、三国志でも活躍する呉の名将、朱然の墓も発見されました。この墓からは最古の名刺が発見され、当時の人々の生活や仕事のあり方を知る上で貴重な情報が得られました。加えて他の遺物や墓の形からも、呉国内での地域差の大きさや、魏・蜀との交流の深さなど、文献だけでは分かり得なかった情報が沢山得られました。発見はまだまだ続きます。新しい知見はますます広がることでしょう。実は「曹操の墓」も真偽をめぐる議論がまだ続いています。                              

2012年6月

法政大学文学部史学科