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日野市と法政大学の「水の郷・日野の地域活性化プロジェクト」協働が進展 10月23日には日野市内で国際シンポを開催、11月には書籍を発刊

2010年10月19日

フィールド調査

フィールド調査

法政大学と東京都日野市は 2009 年2月に事業協力協定を締結。法政大学ではエコ地域デザイン研究所が活動主体となり、日野市の具体化まちづくりについて提言をすることを目的に、「水の郷・日野の地域活性化プロジェクト」を協働で推進。市民参画のもと本学および日野市の持てる力を相互に発揮して、百年の大計に立った水の郷・日野の再生を図ることを構想しています。

これまでの調査研究及び活動

日野は、川に囲まれ、崖線に湧水を多くもち、用水路が縦横にめぐる豊かな田園風景をいまだ受け継ぎ、「農ある風景」が様々な形で存続しています。かつてどこにでもあった風景ですが、今や住民にとっても、来訪者にとっても、実に貴重な環境と文化の資産となっています。法政大学エコ地域デザイン研究所では2006 年から主に日野市の「用水路」に注目して市民や行政の方々にも協力いただきながら調査研究活動を行ってきました。大学の地域研究はなかなかその地域に活かされることが少ないため、市民、行政職員にも最初から研究会に参加いただき、皆で課題や研究成果を共有することに努めました。また市民の調査活動やイベントなどにも協力し、例えば環境市民会議の用水路マップ作成においてデータベース化及びマップ作成の協力を行い、仲田の森で毎年開催されアートフェスティバルにおいてはインスタレーションやリノベーションを通し、仲田の森や蚕糸試験場建物の価値の再発見や活用の提言などを行ないました。

0 月23 日(土)には、七生公会堂(日野市三沢3-50-1)で12 時50 分から国際シンポジウム「水の郷日野/食と農とまちづくり」を開催します。
イタリア・ローマ大学の Barbara Staniscia 講師、ノンフィクション作家の島村菜津氏、日野市在住の石坂昌子氏(自然の恵みを楽しむ会主宰)、日野市在住の佐藤美千代氏(まちの生ごみ活かし隊・市民による都市農業研究会)、ジャーナリストの大江正章氏(コモンズ代表)によるパネルディスカッション(コーディネーター:陣内秀信法政大学デザイン工学部教授)や基調講演、写真展や「食と農とまちづくりツアー」などを行います。

本を手に取る学生たち

本を手に取る学生たち

また、11月には、『水の郷日野/農ある風景の価値とその継承』を(法政大学エコ地域デザイン研究所編・鹿島出版会・本体価格2800円)から発刊します。地形の骨格、風景の構造から、人々の生業、暮らしや市民活動まで、歴史軸と空間軸を結んで地域の成り立ちをビジュアルに説明する魅力的な本を目指し、今後の「水の郷」の地域づくりの道標となる本です。地元の研究者、市民、行政など多くの方々の協力により作成されました。

水の郷日野/農ある風景の価値とその継承

水の郷日野/農ある風景の価値とその継承

さらにこの本をテキストに11月から「日野塾」を開講する予定です。「地元学」として地域について学び、意見交換、議論の場となり、そこから新たな地域再生の芽が生まれることが期待されています。