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国際文化学部の前川裕教授が日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞

2011年11月01日

国際文化学部の前川裕教授が日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞

国際文化学部の前川裕教授が、光文文化財団が主催する日本ミステリー文学大賞において新人賞を受賞しました。贈呈式は2012年3月15日(木)、東京・丸の内の東京会館で予定されています。

日本ミステリー文学大賞は同財団が推理小説の発展に貢献した作家・評論家を称える賞で、そのうち新人賞は公募により選ばれる新人文学賞。第15回目となる今回は応募総数157編の中から、新人文学賞の分野において前川教授の『CREEPY』が選ばれました。

前川教授は受賞に関し、次のように話します。
「今回、最終候補に残っていることを出版社から知らされたとき、最後のチャンスだと感じました。9年前にも別の作品で最終候補の4編に残った経験から、受賞するよりも最終候補に残る方が難しいと感じていたからです。今はとにかく、受賞できて嬉しくもあり、ほっとしてもいます。けっして教育的な内容の作品ではありませんが、還暦を迎えた私が長編ミステリーの新人賞を受賞できたことで、東日本大震災で苦しむ方々や就活で苦戦を強いられている法政の学生さんたちにとって、粘り強くがんばれば何とかなるというメッセージになればいいなと思っています。今後は、アカデミックな研究とミステリーの創作を並列させてやっていこうなどと、欲張ったことを考えています」

『CREEPY』(応募時タイトル)は犯罪心理学を専攻する大学教授と「なりすまし殺人鬼」の対決を描いたホラー・サスペンス。隣に住む家族の一人がいつの間にか別の人間に入れ替わっていたらどうする、という現代の心理的恐怖が描かれています。本筋のストーリーに悲しい男女の愛憎の物語を絡ませながら物語は進行し、最後にある殺人事件の意外な真相が明かされる――人間の罪とは何かという根源的なテーマを問う作品です。予選委員を務めたミステリー評論家の千街晶之氏からは「最も上出来」と評されています。