HOME > ニュース > イベント > サイエンスカフェ「パワーとエネルギー」2013年第一回(1/28)


サイエンスカフェ「パワーとエネルギー」2013年第一回(1/28)

2013年01月15日

一人当たりエネルギー消費から何が見えるか?
店長 法政大学自然科学センター 小池康郎

サイエンスカフェ

3.11原発事故を受けて、サイエンスカフェ「パワーとエネルギー」を立ち上げ、早くも一年以上が過ぎました。「専門家だけが考えるのではなく、エネルギーについての理解を多くの国民と共有する」そのような姿勢で始めたサイエンスカフェ、今年も宜しくお願いします。

回を重ねるごとに、エネルギーについての理解を、来客の皆様もさることながら、店員全員が深めることができたと思っております。マスコミでは表面的にしか報道されない事柄も、資料を読み解くことにより、時々意外な事実に驚かされたりします。快適な生活を保ち全体の幸福度を増進していくために、世界の人々はどれほどエネルギーが必要なのか? 快適な生活を保ちながらも、日本人はどれくらいの省エネが可能なのか? 世界のエネルギー消費の実態を報告しているIEA(International Energy Agency)のデータを調べ、エネルギーに関する基本的な理解と突き合せれば、脱原発を目指したい日本のあるべき姿が、浮かび上がって来ます。

今回は日本国民一人あたりのエネルギー消費を、世界の国々と比較しながら、また過去のエネルギー消費と比較しながら考えていきたいと思います。これまでの活動で次第にわかってきたことがあります。それは(1)過度な自動車依存社会を脱皮し、鉄道を主体とした交通手段に切り替えること(2)オフィスや学校その他の商用施設での省エネを、建築物の構造自体を考えながら大きく進めていくこと、この二つが特に必要であることです。

この二つを促進するには各地にLRTなどを効率的に導入することや、地域の再生に省エネ構造を導入した商業地域を作り出すこと、など多くの人の理解と協力が必要となります。そしてこの二つが30年ほどの間に大きく促進されれば、CO2を削減し、工場への電力供給および快適な生活は保ちながらの脱原発は十分可能であるということです。そして社会全体がエネルギー的に見てスリム化されますから、今後起こると考えられるエネルギー価格の高騰に対しても、その影響を少なくすることができ、また各種の自然エネルギー導入も推進しやすくなるでしょう。

今年のサイエンスカフェ「パワーとエネルギー」は、このような方向に向けて大きく飛躍をしたいと考えております。鉄道利用の推進、オフィスビル等の建築段階での省エネ化、この二つはその重要性があまり理解されておりません。今回のカフェでは、統計資料を様々な角度から吟味し、このような方向の重要性を来客の皆様方とともに考えていきたいと思います。

 常任店長 小池康郎

会     場

法政大学 市ケ谷キャンパス ボアソナード・タワー9階 サイエンスルーム

日     時 2013年1月28日(月)午後7時より
入  場  料 無料 どなたでも参加いただけます。
主    催 法政大学 自然科学センター
お問い合せ先 TEL:03-3264-4142(自然科学センター)E-mail:koike@hosei.ac.jp