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サイエンスカフェ「パワーとエネルギー」11月営業(11/17)

2012年10月29日

千年続く文化とエネルギー
店長 法政大学自然科学センター 小池康郎

サイエンスカフェ「パワーとエネルギー」11月営業(11/17)

サイエンスカフェ「パワーとエネルギー」のご案内です。
最近日本のニュースは暗いことが多いですね。尖閣諸島をめぐって中国との関係がぎくしゃくしたりして。こういう時こそ千年の歴史に思いを馳せたいものです。

「日出ずる国の天子から日沈む国の天子へ」聖徳太子が国書を隋に送ったころ・・。隋の煬帝は京杭大運河を完成させました。
京杭大運河‐古代の物流を確保するための運河‐現代では高速道路網なのか高速鉄道網なのか。
北京と杭州を結ぶこの大運河建設は、人民を酷使することになり、隋の滅亡を早めました。ちょうど万里の長城建設が秦の滅亡を早めたように。ですが長城も大運河も長くその後も残ることになり、その後今に至るまで2000年中国文化を支えることになりました。

古代中国は黄河の領域と長江の流域に展開し、中国の南北の文化を育みます。東西を走る二つの大河は、古来運輸事業の要であったことでしょう。しかし南北を結ぶ交通の基盤は存在せず、南北の統一を妨げ、また流通を阻害してきました。煬帝の事業はこの弱点を克服するものとして、壮大なそして歴史に残る大事業だったのです。
大運河は運輸事業の基盤となりました。我々が生きる現代では、高速道路や高速鉄道が運輸事業の要として建設されています。高速道路や高速鉄道は千年続く社会を支えることができるのか?

その答えを探るにもエネルギーの理解が必要です。千年後のことなど考えたくないって? 千年後のことなど解るわけがないって? でもエネルギーの基本法則は現在も千年後の未来も変わりません。あたかも黄河や長江が西に源流を発し、蛇行しながらも東の海へ流れ下ることが人類誕生以前から変わりなく続いているように。

今回のカフェでは千年続く文化の基盤としてのエネルギーを考えてみたいと思います。20世紀の日本は経済発展のため、かなり近視眼的でありました。そのため日本のエネルギー消費の実態を欧米諸国と比べてみても、日本は急速に欧米以上に「欧米化」されている実態が浮かび上がります。伝統的な日本文化は持続的なものであるにも関わらず。

エネルギーを考えるには、ゆったりとした気分で、遠く未来を考える、あるいは古く歴史から学ぶ、そのようなことも大切と思います。今回は京杭大運河と杭州の映像、また皆で合意すれば大発展する可能性を秘めた水力利用の移動装置‐水力ケーブルカー‐のヨーロッパでの実例など、映像を楽しみながら、一緒にエネルギーを考えてみたいと思います。



会     場 法政大学市ケ谷キャンパス ボアソナード・タワー9階 サイエンスルーム
日     時 2012年11月17日(土)14時半より
店     長 小池康郎 法政大学自然科学センター
入  場  料 無料 どなたでも参加いただけます。
主    催 法政大学 自然科学センター
お問い合せ 電話:03-3264-4142(自然科学センター) メール:koike@hosei.ac.jp